パースの原則として、二点透視では平面図上で平行になる線は
全て同じ消失点に収束するというのがあります。
さらに一点透視と同様に、二点透視は、水平線上に消失点があります。
この二つの原則から、二点透視の消失点を導く事ができます。
いきなり何言ってんの? と思われるかもしれませんが、
二点透視では、よっぽど勘が良くない限り、消失点を適当に決めると
よく失敗します。
消失点の正しい決め方があるんです。
*平面図上で平行になる線は同じ消失点に収束*
この意味を図で確認しましょう。
赤と青の線がそれぞれ平行です。
ちょっと図が小さいですが、平行な線が同じ消失点に消えているのを確認です。
単純な事ですが、透視図法の原則として強く意識していく事が、複雑な製図を理解する
助けになります。
平行な線は消失点に収束。これは線が平面図のどこにあっても同じ事です。
たとえ立点から出発する線であっても、平行ならば同じ消失点に消える理屈です。
立点から出発する赤線Aと青線Aは四角の赤線と青線にそれぞれ平行に描きます。
立点から出発する赤線Aと青線Aは四角の赤線、青線と平行なので同じ消失点に消えます。
二点透視の消失点は水平線上にありますので、赤線A、青線Aも水平線上の
消失点を目指して収束していくのです。
そしてPPに接触しているという事は、PP上に描かれる水平線と接触していると
いう事になります。
赤線Aと青線Aは透視図ではパースラインと考えて良いので、パースラインが
水平線と交わる位置、それは消失点という事になります。
赤線A、青線AとPPとの交点をそのまま透視図の画面にも反映させます。
具体的には、真っ直ぐ下に持ってきます。
以上が二点透視における消失点の求め方になります。
理解は難しいところですが、手順を丸覚えすれば、実際にやる事は
非常に簡単です。理解の前に方法だけ覚えても良いと思います。
まとめると、
1:平面図を用意する。
2:平面図上の四角と平行な補助線を立点から平面図のPPへ引く。
3:補助線とPPの交点をそのまま透視図に適応。これが2つの消失点となる。
と、なります。